ポリ袋屋さんの小ネタ集(其の壱)
①ポリ袋屋さんでは『白色』とは言わない
ごみ袋やレジ袋。透明のものや色がついたものなど、袋の色はさまざまある。
ポリ袋屋は『白色』とはなぜか言わない。
なんと言うかというと・・・『乳白(にゅうはく)』
パッケージの色表示もやっぱり『乳白』と書いてある。
早速なぜ白色とは呼ばないのか聞いてみたが、明確な回答は得られなかった。
ネット検索で『乳白』と調べてみたが、商品で乳白と呼ぶのはプラスチックのフィルムかポリ袋くらい。
ポリ袋は、なぜ『乳白』と呼ぶのか?
・・・ルーツを知っている人がいれば、ぜひ教えて欲しい。
②ポリ袋の大きさをあらわす順はどうも違和感がある
商品や箱などの寸法って皆さんどの順番で言いますか?
一般的には 面積だと「 縦 x 横 」。
箱状のものだと 「 L長さ x W幅 x H高さ」 だろう。
ポリ袋屋は『長い方からは』なぜか言わない。
なんと言うかというと・・・『 幅 x 長さ 』
なぜだ!?
調べてみると 「 W幅 x D奥行 x H高さ」 という順で家具とかは表示している。
ポリ袋だけではなかったか・・・
ポリ袋を作るときは、チューブ状の長いフィルムロールを作ってから、商品の長さに底シールしカットする。
ポリ袋を作るのに先ず大事なのは『幅』だ。
だから長い方から呼ばずに『 幅 x 長さ 』という表示なのだろうか?
・・・これも明確な答えは得られなかった。
③ポリ袋屋では『ポリ袋』を『ビニール袋』と呼ぶと怒られる
ポリ袋屋さんは絶対に『ビニール袋』とは呼ばない。
(なぜか)言うと怒られる。
なぜだ?
一般的には皆『ビニール袋』と呼ぶ方が多いだろう。
そもそも、ポリ袋という言い方もおかしいではないか?
正式には「ポリエチレン製の袋」で、これを略して『ポリ袋』だ。
確かに『ビニール袋』というのはおかしいが・・・
どうやら『ビニール袋』というのは過去の産物らしい。
昔は「ポリ塩化ビニル製の袋」が一般的だったようだ。
分かりやすく言うとプールに行くときの透明の手提げ袋みたいなものだ。
「ポリ塩化ビニル製の袋」を略して『ビニール袋』と呼ばれたのが始まりだ。
今や『ビニール袋』はほとんど見ない。
ちなみに、海外では『ポリ袋』=「ポリバッグ」とは言わない。
「ポリ(Poly)」は、多様性や複雑性を示す概念を表す用語。
反対の言葉は「モノ(Mono)」だ。
モノクロ、ポリリズム、ポリエチレンなどに使われる英語だ。
だから「ポリバッグ」とは言わず、ポリエチレンの略号で「PE Bags(ピーイーバッグ)」という。
「ポリバッグ」は日本人が使う造語だった。
「ポリバッグ」も造語なんだから『ビニール袋』と呼んで怒るのはおかしいではないか!
今日はこれぐらいにしておこう。
明日からあなたもポリ袋業界人だ。
次回の小ネタ集も楽しみに。