見出し画像

再生ごみ袋はこのように作られていた

どうも。
「今日もコーヒーが呼んでいる。」編集長エスプレッソが
再生ごみ袋はどのように作られるのか?その謎を調査した。

今、温暖化や森林伐採、海洋汚染など地球規模での問題が進む昨今。なかでも「海洋プラスチックゴミ」による汚染は、すでに深刻な問題だ。
この環境対応の流れから、日用品でも環境対応商品を見かけるようになってきたな。

使用済みの原料が焼却処分されずに、再生原料として新たな商品に使われる。これは環境にやさしいな。
だが、使用済みの原料といっても家庭で分別するプラスチックごみは、色が違ったりして使いにくいはず。透明にはできないだろう。

オルディでは「asunowa(あすのわ)」プロジェクトとして環境負荷低減商品を販売している。
URL:asunowa by ordiy
今回は、日本の使用済み再生原料を用いたasunowa再生ごみ袋について商品管理部にその謎の聞き取り調査を行った。

asunowa地球にやさしい再生ごみ袋HD(シャカシャカタイプ)
asunowa地球にやさしい再生ごみ袋LD(ツルツルタイプ)

聞き取り調査したのは、この3つの謎だ!
謎1:使用済み再生原料はどうやって集めているのか
謎2:使用済み再生原料の再原料化の方法は
謎3:使用済み再生原料のごみ袋の品質はどうなのか

謎1:使用済み再生原料はどうやって集めているのか

使っている再生原料は、家庭で分別するプラスチックごみを使っているのではないらしい。
プラスチックはごみ袋のポリエチレンや食品トレーのポリプロピレンなど種類が豊富だ。
再商品化するには、単一素材でないと成形時の溶かす温度が異なるためうまく作れないらしい。もちろん、いろんな色を混ぜると暗い色しか作れない。
やはりそうか・・・ならどうしている!
色が同じで単一素材(ポリエチレン)だけをどうやって集めているのか?
その答えは、倉庫で保管する段ボールの荷崩れや汚れ防止に使っているストレッチフィルムだそうだ。
大きなラップみたいなもんだな。

日本の倉庫や工場と契約し、使用済みのストレッチフィルムだけを専用の入れ物に入れ、定期的に回収する。
紙のラベルが混ざってしまうと再生原料には使えない。
この問題は、有価でのフィルムの買い取りと会社同士の取引であることから、分別の理解も伝わりやすい仕組みになっているため、綺麗な分別も行われやすいようだ。
ちなみに、ストレッチフィルムの原料は低密度ポリエチレン(ツルツルタイプのごみ袋と同じ素材)だそうだ。
環境のことを考えて、廃棄ごみを減らしたい。それをごみとせず、資源の有効活用をしていきたい。という企業が増えてきているようだ。
この流れが資源循環させるサーキュラーエコノミー型経済というわけか。

謎2:使用済み再生原料の再原料化の方法は

使用済みのストレッチフィルムは、汚れが酷いものやシールが貼られていたりすると原料として使えない。まずは分別をするそうだ。
それを押出機に入れて溶かし、リペレット(再原料)化しているようだ。

ポリエチレン原料ペレット
バージン原料に比べると色はグレーになっている

この日本で作られたリペレット材料を海外工場に送り、ごみ袋に再商品化して日本にごみ袋として戻している。
ごみ袋の生産拠点は海外工場が多いから原料を輸出しているようだ。
もちろん、回収するストレッチフィルムの原料確認やリペレット再生原料の安全性も定期的に確認しており安心だという。

謎3:使用済み再生原料のごみ袋の品質はどうなのか

資源の有効活用をしているので環境にやさしいのは間違いない。
asunowa再生ごみ袋は、再生原料を40%以上使用しているためエコマーク認定商品でもある。
使用済み原料のため、やや色は透明性が欠け、ニオイをやや感じるらしい。デメリットも多少あるが、強度はJIS規格をクリアしており、環境へもやさしい。
ごみを捨てる用途なら十分だな。バージン原料を無理に使う必要はない。

今回聞き取り調査したasunowa再生ごみ袋はをまとめてみた。

  • 使用済み再生原料は、倉庫などで使われたストレッチフィルムを回収してリペレット化(再原料化)している。

  • 異物や異素材は生産に影響を与えるため、回収元の分別協力とリペレット前に分別をしている。

  • やや透明性は劣るが、品質はJIS規格をクリアしている。

  • asunowa再生ごみ袋は再生原料を40%以上使用しているのでエコマーク認定商品で環境にやさしい商品だ。

最後に、
これからますますこのサーキュラーエコノミーは常態化するだろう。
再生ごみ袋を使うか植物由来ごみ袋を使うか・・・
悩むところではあるが、植物由来の原料はやや高いらしいと聞いた。
日々のごみ捨てなら再生ごみ袋
衣類の保存などには植物由来のほうがよさそうだな。

こんな取材をしたが、SDGs(持続可能な開発目標)何もやってないな。
身近にできるごみ袋からエスプレッソもやってみるか。明日のために。

ポリ袋報道部エスプレッソがお伝えしました。

【一般の方はこちら】

【業務用の方はこちら】